109様 (その1)

救世主様の記録

若者の街、渋谷。
そこは、毎日何兆人ものペヤングが行き交う、
かなりエネルギッシュな街。

そんな渋谷のど真ん中に、ギャル文化の発信基地として名高いファッションビルが存在します。
その名も『渋谷109』、通称マルキュー。

109様

ちなみに国田は九州出身の上京組。
流行やパッションなどに疎いおいどんは、
「渋谷109」という単語を耳にした事はあるものの、
そこがどういう所なのか、当初はイマイチよく分かっていませんでした。

今から遡ること、2年とちょっと前。

九州から上京したてのおいどんにとっては、
見るもの全てが新鮮であり、
毎日が観光気分。

そんなある日、
仕事の用事で渋谷駅を経由。
おいどんはその時初めて若者の街、渋谷にやって参りました。

「ごごがすぶやがぁ~」

行き交うペヤングの多さにおいどんは圧倒されてしまいました。

くたびれた背広に磨り減ったズック、そして型崩れしたカバン。
見るからに芋丸出しのおいどんはパッショナブルな本場のペヤング達を前に気後れしてしまいます。

しかし折角来たのですから観光したいというのが芋心。
おいどんは勢いに身を任せて渋谷の街を闊歩してみることに致しました。

間もなくして109と大きく書かれたビルを発見。

「ごでがウズマルグーがぁ~」

地元の九州に居た頃から聞いたことのある有名スポットです。
テンションが上がってきた芋ガッペは、
ウキウキ観光気分で「109」の中へ。

しかしそこは、
おいどんのようなくたびれた芋リーマンが入っていいような所ではありませんでした。

各店舗からクラブ音楽がガンガン。
陳列された刺激的な服、キラキラした小物。

ビルの中にはギャル、ギャル。ギャル。。
どのお客さんも、どの店員さんも、見渡す限りギャルばかり。。
場違いを察したおいどんは逃げるようにして上のフロアへ。

(…すまむらとは違う)

エスカレーターで上に行けども行けども、
おいどんの視界に入ってくるのはギャルとギャル店だけ。
どんなに上っても紳士服売場や、レストランフロアなども見当たりませんでした。
どうやらここ「109」は全フロアがギャル専門店の建物のようです。

おいどんはエスカレータで最上階に着いたとたんに速攻で下りて、
そのビルから足早に立ち去りました。

先ほどと変わらぬ群集。
そして変わらぬ街並み。
変わったのは芋リーマンのしょぼくれた面だけ。
打ちのめされたおいどんは速攻で渋谷を後にしました。

それからというもの、
おいどんは分相応な暮らしを心掛けるようになりました。

家→会社→家→会社→家→会社→すまむら→家→会社

そんなある日の休日。
おいどんはいつもの様に部屋の隅で体育座りをしていました。
するとPCに一通のメッセージが。

タイトルは 「☆質問☆」
本文は  「舐めてくれるの?」

!?
答えはyesだけど・・
いったい誰からだろう・・・。

早速その方のプロフィールを拝見。

なんとそのメッセージはあの渋谷109の店員様からでした。
マルキューの店員様といえば全国のギャルシーンをリードする存在。
まさにギャル様の中のギャル様であり、
おいどんのような芋ガッペなんかとは対極に位置する御方。

まさかそのような御方が・・
おいどんのような芋に・・・
クンニさせてくださるなんて!

続く

コメント

  1. mit

    【わくわく】
    続き楽しみにしてます。

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  2. 国田

    【しばし】
    お待ちくださいませm(_ _)m

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